「では二つ目の質問じゃ…。僧正殿の遺言とは?
山を下りた理由はそれではないのかぇ?」
透はその質問と白蓮の瞳を見て、この人に対しての嘘は通用しないと実感した…。
「…はい、実は爺様は全てを言い切る前に亡くなってしまい、俺も全ては聞けなかったんです。
…ただ、京都に行って仲間を探せとだけ…。」
透は少し顔を下げて、最後の爺様の言葉を思い出していた。
白蓮は目を細めると、何かを悟ったのか、優しい声で透に語りかけた。
「辛いことを思い出させて悪かったのぅ…。
じゃが、山を下りてここに今いることには感謝しておる。
僧正殿が言った仲間とは間違いなくここのことじゃ。
貴方もここにしばらく身を置くが良い…。
今日はゆっくり休まれよ。…沙綺や。」
「はい。御館様。よし、神楽案内してやる。」
沙綺は透にそう言って立ち上がった。
透は幾分か申し訳ないような気がしていたが、その申し出は有り難く、断る要素がなかったため素直に受けることにした。
そして沙綺と二人で、白蓮に挨拶した後、退室した。
山を下りた理由はそれではないのかぇ?」
透はその質問と白蓮の瞳を見て、この人に対しての嘘は通用しないと実感した…。
「…はい、実は爺様は全てを言い切る前に亡くなってしまい、俺も全ては聞けなかったんです。
…ただ、京都に行って仲間を探せとだけ…。」
透は少し顔を下げて、最後の爺様の言葉を思い出していた。
白蓮は目を細めると、何かを悟ったのか、優しい声で透に語りかけた。
「辛いことを思い出させて悪かったのぅ…。
じゃが、山を下りてここに今いることには感謝しておる。
僧正殿が言った仲間とは間違いなくここのことじゃ。
貴方もここにしばらく身を置くが良い…。
今日はゆっくり休まれよ。…沙綺や。」
「はい。御館様。よし、神楽案内してやる。」
沙綺は透にそう言って立ち上がった。
透は幾分か申し訳ないような気がしていたが、その申し出は有り難く、断る要素がなかったため素直に受けることにした。
そして沙綺と二人で、白蓮に挨拶した後、退室した。


