神楽幻想奇話〜鵺の巻〜

「月読殿!元はといえば貴女が急に居なくなったのが原因なのですぞ!?」


「わわわわかったから!そんにゃに近寄るな!お前は威圧感がありすぎる!」


善次郎はフンッと鼻息を荒くした後で元の姿勢に戻った。


透と彩音は呆気にとられて固まっていた。


「お兄ちゃん…なんか凄いおじさんだねぇ。」

「うちの爺様よりおっかないぜ…。」


何やら月読と押し問答をしている善次郎を見ながら、透は幹矢に話しかけた。


「あの、あの人なんですけど…何でここに居るって解ったんですか?
こんなだだっ広い屋敷の中も迷わずに来るなんて…。」


不思議そうな表情の透の顔を見て、幹矢は楽しそうに笑った。