神楽幻想奇話〜鵺の巻〜

「しーちゃん落ち着いてぇこのまま理性が無いままだと前鬼が暴走しちゃうよぉしーちゃぁん」


「ちくしょー彩音離しなさいアイツだけは許さない」





「っく…ここまでか…。」


暴れる忍と、押さえ込む彩音を見て月読は奥歯を噛みしめた。


今でも暴走気味に刹那が造り出した氷の分身めがけて暴れる前鬼…まともに戦えるのは月読1人だけだった。

月読は一つの決心をすると、忍の元に駆け出して首筋を手刀で殴った!

ぐったりと気絶した忍を担いで、彩音に向かって叫んだ!


「彩音!鬼達を帰せ!ここは一旦引くぞ、白蓮の元へ向かうのが先だ!全滅したくなければ走れ!」


先に走り出した月読に一瞬唖然とした彩音だったが、巻物を開いて鬼達を帰すと遅れて後を走り出した。