神楽幻想奇話〜鵺の巻〜

しかしその応えは返ってこない。


代わりに姿を現したのは刹那だった。
とっさに氷晶壁を造り出した後に、吹雪となって上空に舞い上がっていたのだ。


「…直撃でもないのに、なんて威力…。防ぎきれなかった。」


着物の袖が焼け焦げて全身から湯気が出ている。
刹那はよろよろふらつきながらに地上に降りた。


「貴様ぁぁぁああ」

忍は刹那を見つけると激怒して霊圧を全解放した!


ゴァァァァアアアアア


怒りに呼応した前鬼が巨体からは想像できない速度で薙刀を振り回して走った!

しかし、斬りつける度に刹那の体は氷の彫像にすり替わっていった!


「ぶっ殺してやる出てこい雪女ぁ」


涙を流しながら絶叫する忍に彩音は飛びついた。