神楽幻想奇話〜鵺の巻〜

「この技はワシが巫女として出雲で修行していた時に教えられた技だ。
妖と神仏は相対する関係…受ければその身は滅ぶのみ!!
ワシが使えるのはせいぜい神の使いの白蛇位じゃが、神仏の力を防げるものか」


「神仏の力?冗談にしても笑えないわね。妖がその力を使うって事は正気じゃないわ。…貴女、死にたいの?」


刹那は腕の痛みに顔をしかめながら月読を見つめた。
刹那が言う理由は単純、妖や怨霊に対して用いられる呪法を、妖本人が使うなど自殺行為と変わらない事だからだ。

…下手すれば即座に消滅する可能性すらある。


明らかに発動前に比べて息が荒くなっている月読を見て、透が声をかけた。


「止めろ月読お前が使うには過ぎた力だ」


「解っておるしかし沙綺の符術が無い今、こうでもしなければ戦闘が過酷になる一方だ
これ以上の時間はかけられん」