神楽幻想奇話〜鵺の巻〜

薙刀を頭の上で振り回した巨体の鬼達は、その大木のような力強い腕で、氷の鏡を次々と打ち砕いた!


「助かったぜ!!」


鏡が砕けて攻撃が止んだのを確認して、沙綺は結界を解いてその場に立ち上がった。


「…油断したわね。」


一陣の吹雪が巻き起こると、沙綺の背後に抱きつく形で刹那が現れ、そのまま口づけをした。



パキ!パキパキパキ…ギシ



その口づけから逃れられないまま沙綺は足先から凍り付いた!


「沙綺ぃーー」


透は氷の彫像になった沙綺に向かって叫ぶ事しか出来なかった!