神楽幻想奇話〜鵺の巻〜

「月姉は濡れるの嫌いなのよ。さぁ行くわよ!」

「やだ!」


テーブルにしがみついて月読は嫌がった。
忍は背後に回ると後ろに引っ張って連行しようとした。


「もう!毎日毎日嫌がらないで!もう慣れたでしょ!?」


「いーやーだー!あの泡が目にしみるんだー!」


「月姉が目を開けて見てるからでしょ!?すぐプルプルして泡飛ばすんだから!」


そんなやりとりを見て透は一口静かにお茶をすすった。

そして祭で手に入れた秘密兵器を取り出した。


「ホーレホレホレ!」


透が取り出したのはおもちゃのネコじゃらしだった。


「ぅにゃ!?にゃっにゃっ!」

   タンタンタンタン!