「神崎さんのバレンタインチョコ第一号。」 「な…んで…?」 「そうだな…。大学合格祝いとか!?」 どうして山口くんが離れていくことをお祝いしないといけないのだろう。 ねぇ、山口くん。どうしてそんなに嬉しそうに笑うの? 「約束な?神崎さん。」 「…うん。わかった。」 駅で山口くんを見送り、私は家路についた。 冷たい風が首元を掠める。 もっと山口くんのことを知りたい。 もっともっと山口くんの笑顔が見たい。 もっと、もっと、もっと…。 尽きることない想いが私を苦しめる。