あなたが私にできる事





もうすぐ日付も変わろうかという時、医者が母の元へ来た。



「残念ですが…、」



緑の服を着た彼はドラマで耳にしたことのある言葉を告げた。



母が叫び声をあげながらその場に泣き崩れる。





私の目からも次から次へと涙が溢れていた。






そして私の願いを聞き入れてくれた神様に感謝した。



「そんなに嬉しい?」




母が唇を震わせながら私の髪を掴み上げていた。




「何なの?その顔!!あの人が死んでそんなに嬉しいの?
…あんたのせいでしょ。あんたがあの人を殺したのよ!!」


そのまま壁に投げつけられる。




あの生活を続けるくらいなら母に嫌われようが罵られようが構わなかった。




誰にもこの嬉し涙を止めることはできなかった。