その後、私は誰が呼んだのかもわからない救急車に乗って母と病院に行った。
母は救急車の中でずっと義父の手を握っていた。
病院に着くと運ばれて行く義父の名を何度も呼び、待合室の椅子に倒れるように座り込んだ。
私のことなんて目に入っていないようだ。
ねぇ、お母さん。
私、あの人に襲われそうになったんだよ?
ねぇ、お母さん。
どうして今日に限って帰りが遅かったの?
どうして今日なの?
私は青ざめ、震える母を見ながら祈ることしかできなかった。
神様。
お願いします。
私のただ一つの願いを叶えて下さい。
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