目を開けると義父が私のミニスカートから出た足を撫でていた。
「…っ!」
あまりの衝撃に声も出なかった。
慌てて足を引っ込める。
「なんだ。起きたのか。」
義父は真っ赤な顔をしていて酒臭い息を私にかける。
「今日は殴ったりしない。ね?えりちゃん。優しくするから。」
また私の足に触れる。
その手はふくらはぎから太ももへとだんだん上がってきた。
あの日見た母の背中が、義父の笑い顔が脳裏によみがえる。
私はその行為の意味が分かるほどに成長していた。
「やだっ…!!」
力任せに義父を突き飛ばすと外へ飛び出した。


