究極のメソード

さっきの何をしても運命に逆らうという
心が砕けていく。

「俺は…」

虚ろな眼をして死神の前に立った俺は
ぼそぼそと下を向いて話し始めた。

「俺は…我慢が出来ない性格なんだ。

こんな時だからぶっちゃけるけど
さとみは俺の命だ。世界一愛している。

そんなさとみに今日限りでお別れなんて
絶対いやだ。

そんなこと我慢が出来ない」


それを聞いた死神は
にやりと笑う。


「じゃあ、答えは決まったみたいですね」

そう言う死神の言葉に
俺はうなずいた。

「ああ…さとみにどんなに恨まれようが
俺はさとみと同じ時間を生きていたい。
どんな犠牲を払ってもいい。

だから…」

俺はナイフを持って玄関へと歩いて行く。

「俺は今から人を殺しに行くんだ」

外に出た俺。
強い風が吹いていた。

そんな風にかまわずそれからも
俺は歩き続けた。