Kは急いで携帯を開く。


さとみからのメールには
ただこれだけが書かれていた。



<  +k  >




「わかったよ」


Kは生気を取り戻し立ち上がる。


「今やっと俺が今何をするべきかわかったよ」


立ち上がったKの手には
オペラ座の怪人が握られている。



「俺がさとみにしてやれることは
たった一つだけだ。


そんな解りきったことに
いままでなぜ気がつかなかったんだろう?」