Kくんへ  渡辺



君がこの手紙を見ているころ
私は生きているか死んでいるかもわからない。


今から私は死神の懐に飛び込み
刺し違える覚悟だ。


死神の野望を止めるのは今しかない。



死神の組織が膨れ上がり
手のつけられなくなる前に叩く。


だがもし私が失敗したら
君にこの思いを託そう。


仇をとってくれとは言わない。


しかし死神を倒せば
さとみさんを救うことができるかもしれない
ということは事実だ。



私が失踪したら
この場所へと尋ねて行ってほしい。


そこにいけば
死神を倒す何かの手がかりがあるかもしれない。


私がもし失敗したら
希望は君だけなのだ。


頼んだぞ