究極のメソード

「まいったなあ…どうしたら信じてもらえるんでしょうねえ…」

そう言って頭をかきながら死神は
俺の前に立った。

「じゃあ、そのナイフで私を刺して見てごらんなさい。
遠慮はいりません。

胸でも頭でも好きなところをどうぞ…
まあ、私には指一本触れることはできませんですけどね…」

そう言って死神は目をつぶり
両手を後ろに組んだ。

「目をつぶれば刺しやすいでしょ?
さあどうぞ」

完全に無防備になった死神の前で
俺は動揺していた。

あまりにもあっさりと自分を刺せと言い出した死神。
本当に自分は刺されない自信があるようだ。

ふるえる手でナイフを振りかぶり
死神の頭の上にかざす。

光るナイフに写りこんだ
俺と死神の姿。

額に汗が浮かび息の荒い俺と
落ち着き、相変わらず無防備の死神。