究極のメソード

「だ、だ、だだ…」


意味のない言葉を発しながら
死神は頭を抱え歩き始める。



頭をかきむしったため
きれいに整えられていた死神の
髪が乱れ始めている。




「だ、だだダメだ!こんなことで
こんな奴の言うことで


役に没頭出来なくなったら


も、も、元の大根役者に
が、が、逆戻りだ…うががが」


髪の毛を振り乱し
死神は舞台をのたうちまわっていた。


静まりかえって死神の様子を
見つめる観客。


するとさとみがすっと立ち上がり
死神のそばに近寄る。


さとみは死神の手をとると
何も言わず笑いかけた。