究極のメソード

そう聞かれた見張りの男は
我に返り渡辺に問いかける。


「なんで知ってるんだ?
お前は年末からずっとここに閉じ込められてるのに
なんで知ってるんだ?」


薄ら笑いを浮かべる渡辺。


「俺には何でも見えるんだ…そう…なんでもな」


見張りの男はこわばった表情のまま後ずさりして
そのまま逃げるように部屋を出て行った。


その様子を見た渡辺は
笑いをかみ殺しながらまた呟く。



「ばれなきゃいいがな…タネが…」


とにかく脱出への糸口を見つけた渡辺。


しかしその糸口はとてつもなく
細くて脆いものだと渡辺には分かっていた。