究極のメソード

「そうか!白が勝ったのか!」



そう叫ぶ渡辺の様子に
見張りの男が扉の小窓から

中をうかがいこう言った。


「うるさい!静かにしろ!」


しかし渡辺は独り言をやめない。


「そうだよな、手品に重要なのはタネじゃない。


タネはごく簡単でありふれたものでも
手品を見せる手品師の演出がうまければ

その手品は素晴らしいものになるんだ!


そう…タネはありふれてていいんだ」


ぶつぶつ独り言を言う渡辺を不審に思ったのか
見張りの男が武器を片手に部屋に入ってきた。