究極のメソード

さとみに逢って
初めて自分というものがしっかりと

存在していることが実感できた。



愛くるしい瞳で俺を見つめるさとみは


俺が弁当を完食したのを見届けると
満足そうな笑みを浮かべて帰って行った。


俺は思った。


誰かから必要とされ
愛情を受けることが


これほど心を温かくするものなのかと。


俺はこの時

生れて初めて
自分が人間なんだと実感できた。



さとみの走り去った後を
俺はそれからもずっと見詰め続けていた。