究極のメソード

死神の静かな笑いがやがて大きくなり
部屋中に響き渡っていく。
俺は心臓の動悸がおさまらない。

俺はやっぱり死んでいたのか。

即死してもおかしくない大きな事故だったのは
俺が一番よく知っている。

でも現在俺は生きている。
一体それはどういうことなんだ?

目の焦点が定まらない。
部屋の景色が歪んで見える。

「そうです。その通りですよ。
察しのいい人はもうお気づきですね。

さとみさんはあなたの命をもらおうとしている
私の前でこう叫んだんですよ。

その言葉はさっきの言葉以上に意味不明でしたよ。
髪の毛を振り乱しながらさとみさんはこう叫んだんです。



死神さん!もしここにいるのなら聞いて!
この人の代わりに私の命をあげる!



私の命をあげるから…この人を死なせないで!」

その言葉を聞いた俺は絶句した。

そしてさとみの青ざめた顔を改めて
見つめる。

さとみはあいかわらず何も言わず
目をつぶり横たわっている。


その顔を俺はそれからも
しばらく眺め続けた。