究極のメソード

そう言って死神は部屋を出て
重いドアを閉めようとする。


その時渡辺はとっさに叫んだ。


「待ってくれ!」


すがるような表情の渡辺。


「ひとつだけ頼みがあるんだ」


そう言う渡辺を黙って見つめる死神。


「その…その所持品の中から
ひとつだけ返してほしいものがあるんだけどいいか?


その携帯ゲームを返してくれないか。
だって俺はこれからずっとここに閉じ込められるわけだろ?


ゲームでもやって気を紛らわせなきゃ
気が狂ってしまうよ…いいかな?」


携帯ゲームを返せという渡辺の
真意を測りかねている様子の死神。