もう二度と鳴らない携帯


もう鳴るはずもない
着信音を待っていながら
私は仕事にのめり込んだ。

別れと同時に新しい部署に異動になり
そこでの仕事を必死で覚えて
今では大半の仕事を覚え一人で黙々と仕事をしている。

でも
携帯を見るたびに
貴方との思い出が詰まった携帯を見るたびに
心のどこかで待っているんだ。

「先生からいつかメールが来る」と

アドレスを消せないだけにそう思ってしまっている。