我慢できない!

そんなことを考えて廊下を歩いていたら、誰かがいきなり後ろから香耶の口を押さえた。

「・・・っ!?」

そして、抵抗する暇もなく香耶は空き教室に引っ張り込まれた。


教室に入った瞬間、その人は鍵を閉めた。

「・・・こんなとこで、何してんの?」


ゾク・・・ッ


香耶の耳に、男の子の低くて甘い声が響いた。


「・・・っ」
香耶は心臓の音が大きく、早くなっているのに気づいた。


「あ、そっか。
口、塞いでたんだっけ」
そう言って男の子は香耶の口から手を離した。