我慢できない!

「は・・・あ・・・っ」


酸欠状態になった香耶は床に座り込み、短い呼吸を繰り返した。


優雅は香耶から携帯を奪い、しばらくいじってから香耶に返した。


「俺のアドレス入れといたから。
さっきの続きしたくなったら電話してよ♪」




「・・・れが」



「え?」




香耶は立ち上がり、キッと優雅を睨みつけた。

「誰がアンタなんかに電話するかッッ
バーカ バーカっ」



「フ・・・ッ
あっそ
じゃーな」


優雅は俯きながら笑って言った。




「・・・あ。」

優雅は教室から出ようとした瞬間、思い出したように振り返り、言った。

「ごちそーさま
すげー甘くて・・・うまかったよ。」

「な・・・っ」


ニヤッ


妖しい笑みを残して優雅は教室を去った。


ーその後学校中に香耶の叫び声が響いたのは言うまでもない。