最初のころは、律儀にふたりに取り合っていたけど、もう学んだからそんなバカな真似はしない。 そう、 学んだのだ。 あなたはもう、 ここにはいないんだ、と。 もう どれだけ想っても、意味はないのだ、と。 だったら もう なにかもどうでもいい ふたりには悪いけど もう、 どうでもいいんだ。 司がいない 日常なんて――・・・