はかなき恋のうた~NAGASAKI・軍艦島

ーー真琴の両親の49日法要が終わった三日後…


真琴は一ヶ月以上休んでいた学校に久しぶりに来ていた。真琴が職員室から出てきた時、歩美と沙希と会った。


「真琴…明日から学校に復帰すんの?」
「ん?」
「早く学校おいでよ。真琴がいないとなーーんかつまんない」
「ありがと」
「また3人でカラオケ行くよ」
「ん…沙希、歩美…?」
「何よ、神妙な顔して」
「あたしね…あたし…今日学校辞めたんだ」
「ふーん、そっかあ…やめ…えーーーーーーーっ!!」
「辞めた!??」
「ん…今まで…ありがと。楽しかった」
「真琴…あんた正気で言ってんの?」
「高校生活あと何ヶ月かだよ?それなのに…なんで辞めんのよ?」
「そんな…言い方やめなよ、沙希」
「だってさあ」
「真琴…これからどうすんの?」
「働く…ごめん…勝手にひとりで決めて」
「ううん…」
「じゃあね…また…」
「うん」
「じゃあ…また遊ぼうね、まこと!」
「うん…」