そして帰り道、いつもグラバー園の近くにある喫茶店によってなけなしのお金で一番安いコーヒーを注文し何時間も話をした。いつも真琴は俺の最悪な過去の話を聞きたがりたまには怒ったり、あまりの最悪さに笑い転げたり、たまに泣いたり…俺の話を聞いて…色んな表情を見せてくれる真琴が大好きになっていた。



ーー恋…という感情とは少し違うそんな感情に戸惑いを隠せない俺がいた。



真琴はどこか…それまでの人生で一番愛していた「夏子」を思わせた。だからなのかも知れないが日に日に真琴に惹かれていく自分に戸惑っていたのは…事実。