信じられない・・・・。 ウソでしょ? ホントに・・・・? 「果歩」 ユウ。 ざぁっ、と吹き抜ける風の中で、私は小さく彼の名前をつぶやいて、両手で顔を覆った。 思いすぎてて。 期待しすぎてて。 もしかしたらこの手を離せばまた彼がいつもの夢にいなくなるような、そんな気がして、瞳をぎゅっと閉じた。