「・・・結婚しよう」 そうして瑞貴は黒い箱を開けてみせると、銀色の指輪がキラッ、と瞬いた。 ・・・・・・っ。 彼は照れたように少し笑った後に、もう一度私を見つめた。 瑞貴・・・・顔が赤い。 「ずっと・・・・大事にする・・・泣かせたりしないから」 「・・・・瑞貴・・・・」 ぐっ、と息がつまる。 瑞貴は好き。 大好きだよ。 だけど、 だけど・・・・