びいだま


いきなりなんだろう。


てか・・・・そういえばまだ私の名前言ってなかったっけ・・・。



「大橋です。大橋果歩」



その瞬間、彼女は大きく目を見張ってから、落胆したように目を伏せた。



「・・・・カホ・・・」



つぶやく私の名前に、彼女の表情がこわばっていくのがわかった。




・・・・つーか。


全然わけわかんないしっ!



「ごめん。私ちょっと・・・」



と言いかけた時に、



『休憩終わりまーす』



スタッフさんの大声が重なって思わず顔を上げた。



いけない!



ユウと話をしたかったのにっ!