あんなさんから教えてもらったのは、休憩中のユウ達がいるという、あの教会。
別に、今すぐ話せなくてもいいと思った。
少しでも早く会いたい、ってただそれだけだったの。
そして、私の目はすぐに彼の姿を見つける。
建物の裏。
白い外壁に寄りかかる彼の背中に、すぐに声をかけられなかったのは・・・・
まるで、その背中が泣いてるように見えたから。
ユウ・・・・。
その瞬間、その背中が少しゆれたかと思うと、彼の手がゆっくりと空に伸びた。
あ・・・・・。
いつものバッグも、カメラも何もない。
だけど、彼の指は四角く形をつくって、青空の中に浮かんだんだ。