「果歩ちゃん?あ〜・・・・よかった・・・。どこに行ったのかと思った」 息をつくあんなさんの前で私は軽く頭を下げた。 あんなさん・・・・私は、決めました。 ”前”を向きたいの。 そのためには・・・・もう一度ちゃんとユウと話したい・・・向き合いたい。 「ユウは・・・・どこですか?」 スタッフの人たちが忙しく行き交う人の中で、あんなさんが息をのむ音が、聞こえたような・・・気がした。