忘れたい。

忘れたくない。



そのどちらも気持ちがちゅうぶらりんで。


だけど、この場所は酷すぎる。


思い出が濃すぎるよ・・・。




あんなさんには悪いけど、帰らせてもらおう、



そう思って振り返ると、少しはなれたところで、みぃが腕をからませるように男の子にキスをせがむ姿。



ユウ・・・・。



何台かのカメラに、それが撮影なんだってわかるのに、私は思わず顔を背けた。