「救急車の中で意識がなくなったらしいんだけど・・・・よほどショックが大きかったみたいで・・・今はまだ起きてても頭は眠ってる状態に近いらしいのね・・・だから・・・・・」



「・・・・私のことも・・・覚えてない、って・・・・」


「・・・・覚えてないわけじゃ、ないと思う。悠司が果歩ちゃんのことを忘れるわけなんて、絶対にないよ」



「けど・・・・」



あんなさんの顔が見れない。


心配して、意識が戻ったことにほっ、とようやく安心できてるのはあんなさんのはずなのに、そのあんなさんに私の心の奥の黒いしみがまた大きくなってくるのを、隠すことは出来なかった。


「なんで、マアコ・・・・なんだろう、って。私は・・・やっぱり超えられないのかな・・・・って・・・・ごめんなさい、最低です、私」




ユウが目を覚ましてくれることを神様に祈って、


それでもまたどんどん欲張りになって・・・・。


・・・・私はきっと罰を受ける。