びいだま


あんなさん・・・・。



「悠司は、今集中治療室から一般病室に移ったとこだって」



集中治療室?



ふっ、と意識が遠ざかりかけたのをあんなさんが笑顔でかき消してくれた。



「大丈夫。体と一緒に頭を少し打ったらしいからそれで眠ってるだけだろう、ってお医者さんが言ってくれたから」



「は〜〜っ・・・・・」



大きく息をつくと、ずるずると力が抜けるのをなんとかこらえれた。



「ユウに・・・・会えますか?」



おそるおそるきいたその言葉に、あんなさんは今日はじめてくすっと笑って



「もちろんだよ」



って答えてくれた。