打ち上げ場所のカラオケボックスで、



先に着いてたコマキがユウと私の手元を見てから



「おめでとうっ」



って私に抱きついた。



目の端に、瑞貴の姿をとらえて、一瞬からだが固まってしまうけど、



「良かったな。ユウ、果歩」



笑った瑞貴に、ようやく緊張がほぐれた気がしたんだ。



『これからも友達』


さっきの瑞貴の言葉が、いつもと変わらない笑顔に重なる。



そして、何度も何度も皆で歌った曲は、全部友情の歌で。



コマキも瑞貴も、ユウもいっぱい笑ってた。



こんなに幸せな時間が今まであったのかな、って怖くなるくらいに嬉しかったんだ。