あ・・・そだ・・・・。



「ね、ユウ。今日何かの日だって・・・・知ってる?」



「ん?」



「さっきね・・・・・・瑞貴が、『今日何の日かしってるか?』って言ってたから」



「・・・・あぁ、そういうことか・・・」



「なに、なに?」



「あ~・・・・誕生日」



え?



もしかして、



「ユウの?・・・・・わぁ、おめでとうっ!・・・でも、知ってたらなにかプレゼント用意したのに・・・・ね・・・?・・・ユウ?」



反応がなくて、見上げると、ユウは少しムスッ、とした表情をしている。



「ユウ?なんか、怒ってる?」


「別に・・・」


「・・・・・」


「あ~~~~・・・・ごめんっ。本当は少し・・・じゃなくて結構ムカついてる」



そう言ってユウはつないだ手を自分のポケットに一緒に突っ込んだ。