グラウンドの方でパンパン、とにぎやかな花火の音がし始めた。 わぁっ、という歓声が聞こえる。 誰もいない教室の中でどれだけの時間私たちはそうしていたんだろう。 「・・・・・なんでお前が泣いてるんだよ・・・」 つぶやきと共に、頬を伝う涙を拭う指先に、ビクン、と体が震えた。 「友達・・・・・」 ユウの唇がゆっくりと動く。 「それ、降りてもいい?」 え・・・・・・?