「ウソだよ。カホちゃん、やっぱりかわいすぎ」
ムカッ。
「・・・・・すみません。帰ります」
そのまま、入り口に向かおうとした私の腕を不意に強い力が引き戻す。
「ちょっと、はなしてください」
「う~ん、どうしようかな・・・・結構まじなんだけど、って言ったらどうする?」
なにいってんの?この人。
黙って聞いてれば、女の子がみーんな自分に気があるとか思ってる感じだし。
そうだよ。この感じが嫌なのっ!
でも、あれ?あれっ?
手が離せない。
「離して下さい!・・・・離してっ!!」
叫ぶ私に彼はニヤニヤして私を見つめ続けてる。
「俺の彼女になってくれたら、離してあげる」
・・・・・っ!

