高等部とはそんなに距離が離れてないとはいえ・・・・



「やっぱりオトナな感じだよね~~・・・・」



学園祭でにぎわったキャンパスは、やっぱり高等部のそれよりも、規模が何かにつけて大きいような気がする。



「さ、本郷さんは・・・えっと・・・・・あ!いた!!」


コマキが大きく手を振る先に、背の高い男の人が立っていた。


本郷さんだ。


あんまりしゃべったことはないけど・・・・やっぱりオトナな感じのする男の人。



「コマキちゃん、ごめんね、いきなり。そっちのお店は大丈夫だった?」


「いえ!午後からなんで、大丈夫です・・・・あ、友達、連れてきました。果歩です」


「あぁ、カホちゃん。何回かあったことは、あるよね」


「・・・はい」



オトナな感じ・・・・けど、少し苦手だ、この人・・・・。




「じゃ、早速だけどお願いできる?・・・・あ、メンバーは結構粒ぞろいだと思うから楽しみにしてて」


「は~~~い♪行こ、果歩!」


「う・・・・ん・・・・」


やっぱりなんとなく気が進まない・・・。


「ほら、こっちのお店のためだよ。がんばろ?」


そう耳元で言われたら・・・いやって、言えない・・・よね。