変な個室で、好きでもない人と何の言葉を交わすワケでもなく。
..しかも、不意打ち。
結構ヘコんだあたしを見て、
さすがに心配した理玖は
「あ..ご、ごめんね?」
って、謝ってくれた。
まじまじと理玖を見てたら、
「あ?なんだよ」
なんていわれてしまった。
だって..
だってさ...
「ぷ、は、はははははっ!!」
「ちょ,なんだよ!何がおかしいんだよ!!!」
「だってさ、理玖が..ごめんねとか。似合わないーっ!!」
またあはははと大声で笑うあたし。
「なんだよお前。ファーストキス奪られてヘコんでると思って心配してやったら..」
「あ。別にいいよ。減るもんじゃないし。優希なんてチカンが相手だったし。」
本当はちょっとヘコんだ。
でも、理玖が素直に謝ってくれたから、なんとなく許そうって気持ちになった。それだけ..
「お前、なんかイラつく。」
ちょっと不機嫌になったらしい理玖はあたしの背中に再び手を入れる。
「ひゃぁっ..」
「俺を馬鹿にしようなんて、10年早ぇよ」
