ある日の数学の時間だった。

「よし、この問題を…成宮に解いてもらおうかな。」

先生が、アタシを指名した。

数学は得意だから、しめた!と言わんばかりに黒板に出た時――――


バターン!


「おい、成宮!!!」

先生の声を聞いたとき、アタシの意識は遠のいた。

誰かが『理沙熱い!大丈夫かな…』と言ったのも聞こえた気がする。


そして…