そんな王子の表情を見たこびと達は、




 まずった




聞いてはいけないコトだった






「まぁ、いろいろと、・・・事情はあるんだけどねっ」





おもしろおかしく笑う遥だが、こびと達の心には、罪悪感が残った




笑っている遥を見ても、安心しきれなかった






「ってぇそれよりだよ!!この白雪姫!!どーするの!?」





「ど、どーするも何も・・・眠ったままで・・・」





「どうやったら目覚めるの?」





「王子がキスしてくれればいいんだ・・・けど、その王子自体いないし・・・」






一番年上のこびとが、言った




けれど、そのあとに重大なことに気づいた





 いるじゃないか。





  王子!!