湿気を含んだ夜中の空気。 夏の夜の星は、ぼやけて見えた。 何も無い空。 踏み切りを渡り、 線路沿いの道をマンションへと帰る。 オレは、 いつから、 こんな何も無い人間になったんだろう。 いつまで、 こんなしょうもない事しないといけないんだろう。 漠然とした焦燥感を忘れるようにビールを飲み、 硬いベットに倒れこむようにして眠った。