鈍い頭痛で目が覚めた。

昨日、飲んだビールの空き缶が小さなテーブルに転がっている。


ーーー飲みすぎた・・・な。


カーテンの隙間から射し込む光は、

すでに昼のものであった。


ゆっくりと起き上がり、

テーブルの上の煙草を口にくわえ火を点ける。


大きく、一吸い。

そのまま、

冷蔵庫から出したオレンジジュースを

パックのまま無造作に飲む。


ニコチンの所為だろう、

軽い眩暈を憶え、ベットに腰掛ける。


カーテンで閉ざされた部屋の中には、

午後の柔らかい光が染み込んでいる。


その中を、

紫煙がゆっくりと揺蕩う。


見渡した部屋は、

とても人を呼べる状況ではない。


大きなため息と一緒に煙を吐き出し、

灰皿に煙草を押し付け、

部屋の掃除にとりかかった。