「雪音サンは綺麗っすよ。そりゃできるもんならヤってみたいつーか…」
俺もなに言いだしてんだ。
「ほ、本当か!?」
正樹さんついに喜んじゃってるし…
「でも俺泣かせちゃったんですよね。雪音サンを…」
昨日の記憶が鮮明に蘇ってくる。
アンドロイドちゃんのあの綺麗な涙。
全然泣いてる表情じゃなかった。
「雪音が泣いたのか!?」
あ…これは言ったらまずかったかも。
なんて思っても後悔先に立たず。
正樹さんの表情がみるみる固くなっていく。
「そうだな…お前がまだ雪音を好きにならないうちに言っておいたほうがいいかもな…」
正樹さんはなにやらブツブツと呟いている。
「あの…すみません。雪音サン、泣かせてしまって」
俺は一応アンドロイドちゃんのお兄さんに謝っておいた。

