そうとは分かっていても、実際聞いて、あたしはショックを受けた。

やっぱり、涼はエリとも、エッチしてたんや…

この期に及んでも、そんな事を思ってしまう、自分が嫌だった。

あたしは涼を、やっぱり好きだった。

最近は全く会ってはいないが、涼からの連絡は、あたしの支えやった。

でもエリが心配で、涼に会いに行くのは控えていたの…。


「エリは…どうしたいん…?」

「…」

エリは何も、答えなかった。

「でもちゃんと、涼と話しな…」


苦しかった。切なかった。

でも、必死で自分の気持ちを押し殺して、そう言った。

「そやな…仕事の事もあるし、涼と話すわ…」


その日は、あたしは眠れなかった。

もし、エリが子供を産んだら…?

涼と結婚したら…?

エリ、あんたを嫌いになりたくないけど、こればっかりは、あたし笑ってあげられへん…

あたしは1人、ベッドの中で泣いた。