そしてまた、何日かが過ぎた。

あたしが仕事が終わり、家に帰った時の事だった。

エリの部屋から、エリと女の声がする。

何やら言い争いをしているようだった。

お客さん…?

そう思って、放っておいた。


次の瞬間…ガシャンッ!

ガラスが割れる音がした。

「エリ!?」

あたしは慌てて、エリの部屋をノックした。


ガチャッ…

エリの部屋のドアが開いた。

そこに立っていたのは、40すぎの、エリによく似た、いや、あたしによく似た、女性だった。

中から出て来た女性に、驚いているあたしに、「…朝日………?」と、その女性は、確かにそう言った。


まさか…

あたしの母親?

突然呼ばれた名前と、あまりに似た風貌に、そう直感した。