昨日からの、エリに対する嫉妬が胸に引っ掛かりながらも、まぁ元気にやっていってくれたらいっか…とも思った。

エリが妹だと知らなかったら、多分今回の事で、あたしとエリの仲は悪くなっていたと思う。

でも今はどれだけエリに対して嫉妬しても、嫌いになりきれない、自分がいる。

これが妹に対する、気持ちなんかな。

小さい頃から、一緒に育ってきた訳じゃないけど、家族は家族やし。

複雑な気持ちのまま、その日1日が過ぎていった。


給料日前だからか、お店はすごく暇だった。

あたしも含めた、ほとんどの女の子が、ひたすら待機室にいた。

その中でエリ1人が、戻ってきてはまたすぐお客さんに付いて…の、繰り返しだった。

悔しいけど、やっぱりエリはすごい。

そしてあたしは、たった1人のお客さんに付いただけであがりの時間になって、家へと帰った。