━次の日━


あたしは仕事を休んだ。

昨日の今日で、まだエリが心配だったから。

エリの部屋には、直径1メートルくらいの血の染みが出来ていて、それを見た時は、やっぱり2人とも、言葉を失ってしまった。

でもエリが、「もうこのじゅうたん捨てるわ!」って、あたしに笑って言ってくれたから。

あたしはエリも、今は前向きになってくれてるんかなって、少し安心した。


2人で部屋を片付けてから、買い物に出かけた。

服やアクセサリーを、いっぱいお揃いで買った。

プリクラも撮った。

エリはずっと楽しそうに、ニコニコ笑っててくれた。

「朝日とこんな風に過ごすん、あたし夢やってん!」と言ったエリ。

あたしもエリが妹だと知ってから、エリと過ごす時間にほんまに幸せを感じていた。


そしてあたし達は、居酒屋で晩御飯を食べていた。

その時、あたしの携帯が鳴った。

ピピピピピ…